家族の多様化から考える「DINKs(ディンクス)」とは?

家族の多様化

家族の多様化について学ぶ中で「DINKs(ディンクス)」という言葉に出会いました。今日は、”意図して子どもを持たない”夫婦の生き方について、考えていきたいと思います。

ブログ初心者が書いています。表現が拙い場合がありますが温かく見守ってください!

※内容に間違いがあった場合、訂正しますので優しく教えていただけると嬉しいです。

  • DINKs(ディンクス)とは?→生き方・良かったところ/後悔したこと
  • DINKsを選ぶ人の背景

以上2つを解決できるように進めていきます!一緒にDINKsという選択について学びを深めていきましょう。

DINKs(ディンクス)とは

Double Income, No Kidsの略で、意図して子どもを持たない共働き夫婦のことです。

経済的な自由やキャリアの追及を重視する夫婦が選ぶ生き方の一つです。

当事者の意見としては…

◇時間やお金に余裕を持てた

◇キャリアアップができた

◇ライフプランが明確になった

◇心無い言葉をかけられる

◇子育て中の人と話が合わなくなる

といったものがありました。

DINKsを選ぶ人の背景

次に、DINKsを選択する人の背景について考察していきたいと思います。

思いつくキーワードは

  • 経済的負担
  • 家族形態(核家族の増加)
  • 第一子出産時の平均年齢上昇
  • 働き方の変化

の4つです。今回はこの4つについて深堀していきます!

背景① 経済的負担

まず、背景の一つ目として経済的負担について考えてみます。

内閣府(2025年5月3日に使用)

妻を対象に理想の子どもの数を持たない理由は、35歳未満では経済的な理由から、35歳を超えると年齢や身体的な理由から、子どもを産み育てることに躊躇してしまうひとが多いようです。

その中でも特に、「お金がかかりすぎる」という意見が多く、子育てにおいて最も大きな壁になっていることがうかがえます。

総務省によると二人以上の世帯の平均の消費支出金額は360万円。家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表(総務省)

上の分布と比較すると、平均の消費支出金額に届かない100万円未満~300万円の所得の人が34.3%もいることになります。

そうした生活の中、子どもを持ちたいとは積極的には思えないかもしれませんね…

2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa23/dl/10.pdf(2025年5月3日に使用)

実際に、児童のいる世帯の生活意識調査では、65.0%の世帯が「生活が苦しい」と答えています。

また、子育て世帯の総数の43%が子どもに対して月に7万円以上費やしています。加えて、ひとりっ子の世帯は53%で子ども数が少ないほど1人へのサポートの手厚さが見えてきました。21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)(厚生労働省)

子どもに充実した体験や教育を与えたいと思うと、普通の生活ですら難しい現実があります。

背景② 家族形態の壁

次に家族形態の壁について考えてみます。

子育てに関する当事者の意識・声(内閣府)https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_seisaku_yushiki/pdf/230328_betten5.pdf(2025年5月3日に利用)

子育てをして負担に思うこととして「子供が病気のとき」があげられます。子どもが病気になると、頼る人がいない場合、たとえ仕事中でも迎えに行かなければいけません。

そうした緊急時に頼れる人がいない現状が、子育ての負担に大きく関わっていることがわかります。

「人口等基本集計」(総務省統計局)
https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka/pdf/outline_01.pdf(2025年4月30日に利用)

現在では核家族世帯(夫婦のみ・親とその子どものみで構成される世帯)が増加しています。

核家族世帯は三世帯家族などと比べ、何かあってもすぐに頼れる人が身近にいない問題があります。現代では特に「小1の壁」と言われています。

「小1の壁」とは、子どもが卒園し、夜間に預ける人がいなくなり母親が離職を余儀なくされることを指します。

子どもが病気になったら仕事を抜けなければいけない、夜遅くまで働けない、そうした悩みが働き続けたい、キャリアアップを目指したい人たちにとって大きな負担になっています。

背景③ 第一子出産時の平均年齢上昇

背景の三つ目は、婚姻年齢の上昇についてみていきましょう。

令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai23/index.html(2025年5月3日に利用)

第一子出産時の母の平均年齢は1975年~2023年の48年で5.3歳上昇となっています。

2021年社会保障・人口問題基本調査(結婚と出産に関する全国調査)(国立社会保障・人口問題研究所)https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_ReportALL.pdf(2025年5月3日に使用)

「理想の子ども数は一人以上」と答えた人はほしいけれどもできないことを理由に悩んでいる人が6割以上もいます。

日本産婦人科学会によると、女性の妊娠しやすさはおおよそ32歳くらいまではゆっくり低下しますが、37歳くらいになると急激に低下します。加えて、35歳ごろから数の異常な染色体の割合が多くなるそうです。日本産婦人科学会

このことから妊娠・出産の高齢化によって出産をあきらめたり、不安を抱えたりする人も多いことがうかがえます。

背景④ 働き方の変化

最後に、働き方の変化です。

出典:「図表1-1-3 共働き等世帯数の年次推移」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/20/backdata/1-1-3.html(2025年4月30日に利用)

1980年から2020年の40年で共働き世帯が2倍に大きく増加しています。女性の社会進出が進むことによって、より自由に人生を選べるようになりました。

育児と仕事の両立はこれからも続く課題だと思います。仕事に打ち込める環境ができたからこそ仕事を優先する人も増えています。

新たな疑問

DINKsについて調べていく中で新たな疑問が生まれました。

  • 子どもを持つ生き方にはどんな背景はあるのか
  • 今の育児と仕事の両立のカギはなんだろう

について、また別の記事で調べていきたいと思います。

あとがき

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

それぞれの背景を考えていくことで、真に多様化を認める社会に繋がると考えています。この記事を通して、何か一つでも興味や問いが生まれるとうれしいです。

ご感想やアドバイスなどコメントを頂けると励みになります!

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